デンマーク名物といえば、なんと言ってもオープンサンド!地物の魚やロースロポークなどを豪華に盛り付け、黒いライ麦パンと一緒に食べるアレです。
コペンハーゲンでは、ここ最近の食ブームでおしゃれなオープンサンド専門店や、コースで提供するレストランも増えています。以前はトラディショナルなお店でしか食べられなかったことに比べると、選択肢の幅が広がってなにより。
ですが、やはり嬉しいのは安くて美味しいお店。
というわけで、今回はわたしがこれまで食べ歩き、価格と味に納得したコペンハーゲン市内のお店3軒をご紹介します!コペンハーゲンのオープンサンド巡りにぜひご参考ください。
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地元民に混じって賑やかに、マーケット内のオープンサンド店
まずは、近年もっぱら食のメッカとして賑わいをみせるコペンハーゲン市内のマーケットTorvehallerneにあるお店Hallernes Smørrebrødです。
以前こちらのブログ記事でもご紹介しているので、ご記憶の方もいらっしゃるかと思いますが、ここの売りはとにかく豪快な盛り付け!
写真をご覧いただいても分かるように、パンから具がはみ出していますよね!これはデンマーク風ローストポーク(手前)とチキンサラダ(奥)の2品なのですが、ローストポークの切り方も分厚く、これまた豪快!
ずらりとショーケースに並べられたサンドイッチは、またまた食欲をそそります!これならメニュー表が解読できなくても大丈夫!気になるものを指差しで注文できますね。
さて、気になる価格ですが、ひとつ52kr〜とリーズナブル。これなら2つ目も気軽に食べられます。
ただ、巷でも一番高価なエビと卵のオープンサンドは、こちらでも125krと抜きん出ているのです…。グリーンランド産のエビがこれでもかと盛られているので、その価値はあると思いますが、もう少し値下げして欲しいのが本音。(実はちょっと前はもう少し安かった…)
お店はカウンター式なので調理を実際に眺めることができます。屈強なおばちゃんたちが手慣れた手つきで次々とオープンサンドを仕上げていく様子は、見ていて気持ちいいですよ。
そのカウンターで食べるもよし、マーケット内のテラス席でデンマークの空気を味わうもよし。いろいろな楽しみ方ができるお店です。
また、2017年11月にオープンしたチボリ公園隣のフードコートTivoli Food Hal内にも新店舗をオープンしたので、こちらもどうぞご利用ください。
Hallernes Smørrebrød
Rømersgade 18
1362 København K
月-木 10:00-19:00
金 10:00-20:00
土 10:00-18:00
日 11:00-17:00
地元民に愛されるローカル店で自慢のニシン
1908年の建物と当時の家具で、昔ながらのバーの雰囲気を醸し出している老舗店Frederik Ⅵ
コペンハーゲン中央駅からバスで5分ほど、徒歩でも15分ほどでたどり着ける、閑静な住宅街。その一角にこのお店はあります。佇まいはまさにバー。
こんな場所でオープンサンド?と思う方も多いかもしれませんが、1973年に現在の形となってから、トラディショナルなデンマーク料理を提供するお店として、地元民に親しまれています。
こちらの自慢は、なんと言ってもニシンのオープンサンド!
昔からのレシピで丁寧に調理されたニシンは、よく知られている酢漬けだけではありません。ベリー風味、カレー風味、ホースラディッシュ添えなど、なんと9種類も!
どれも味付けが違うので、食べ比べがおすすめ。新しいニシンの一面が発見できるかもしれませんよ!なにを隠そうニシン苦手のわたしも、ここでニシンを食べて好物に変わりましたので。
こちらの写真はディル風味のニシン。
これを見て、??と思う方、ご心配なく!トラディショナルなお店のため、パンは別添えのシステムです。
やはり黒パン。このライ麦の酸味が苦手な方も多いかもしれませんが、具の塩気や旨みと相まって、絶妙なハーモニーになるんですよ!
そして、こだわり派のデンマーク人でも納得なのが、パンに塗るラードも提供されること。
オープンサンドは1800年代のデンマークですでに食べられていたそうですが、当時はこのラードを塗るのが一般的で、デンマーク風ならこのラードじゃないと!というデンマーク人も多いとか。さすが老舗店、その辺りを心得ていますね!
ニシンが苦手な方にはもちろんミートボールのFrikadelleやハム、チキンサラダなどのお肉系もありますので、ご安心を!
そして価格は69〜83krと、100kr以下なのが嬉しい!ここ、なかなかボリュームもあるので、1皿で十分という方も多いかもしれません。
そして、このお店もう一つのおすすめが、デンマークの地ビール。しかも多くの種類がドラフトで楽しめます。
写真以外にも、エーベルトフトやオーデンセなどの地方都市のものが置いてあり、ビール好きにも要チェックのお店です!個人的には、オーガニックのTuborg RÅがドラフトで飲めることがポイント高いです。
食事どきには、常連らしきおじさんやおばあちゃん、家族連れなどがどんどん訪れて、まさに地元の雰囲気。
外観はちょっと敷居が高く感じられますが、店員さんもフレンドリーなので、ぜひ勇気を出して入ってみてくださいね!
Frederik Ⅵ
Frederiksberg Allé 42A
1820 Frederiksberg C
月-木 11:00-01:00
金-土 11:00-02:00
日 11:00-01:00
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人気急上昇中のエリアでおしゃれオープンサンドを!
さて、最後のおすすめ店。こちらは中央駅の西側、Vesterbro地区にあります。
このエリア、観光ではなかなか足が向かないかもしれませんが、地域住民、特に若い世代には今人気急上昇中のエリア。少し前までは治安の悪い場所の代名詞だった目抜き通りのIstedgadeにも、続々話題のお店が進出して、おしゃれピーポーが集まる場所となりつつあります。
その通りの一角にあって、夏のテラス席がひときわ賑わっているのがカフェSkank。
サイドメニューを除くと、食事メニューはオープンサンドだけ、という潔さ。常時8種類ほどのオープンサンドを提供していて、内容は不定期に変わります。
メニューだけをパッと見ると(英語版もあるので大丈夫)、シンプルでトラディショナルな感じがあるのですが、ところどころにキラッと光るものが。
ある日のランチは、スモークサーモンがオレンジ風味にマリネされてあったり。ある時はスモークサバとクリームチーズの相性が抜群だったり。
しかも、さりげなくアンティークのお皿に盛り付けてあって、見た目もとてもキレイ!これは写真映えしますね〜。
小ぶりには見えますが、意外とボリュームがあるので、ひとつでもけっこう満足度は高いかもしれません。価格はひとつ75kr均一というシンプルな明朗会計。これなら2つ目もいきやすい!個人的には2人で1.5皿(つまり3皿目を半分ずつ)がちょうどいいです。
店内はなかなか落ち着く雰囲気なので、食後のコーヒーまでまったりしてもいいかと思います。天気のいい日は光も差し込み気持ちいいですし、テラス席もいいでしょう。
そのあとおしゃれエリアをウィンドウショッピングしてみたり、ちょっと足を伸ばして話題のミートパッキングエリアKødbyenへ向かってみるのもオツですよ。
観光地とは違った、ローカルなコペンハーゲンを味わってみてください。
Skank
Istedgade 48
1650 København V
月 休
火-木 11:00-0:00
金 11:00-02:00
土 10:00-02:00
日 10:00-21:00
個性的なお店も増えつつあるコペンハーゲン
食ブームでデンマークの食材や伝統料理が見直されつつある中、オープンサンドもここ数年で進化を遂げています。
今回挙げたお店のもの以外にも、本当にたくさんのオープンサンドがあるので、トラディショナルからモダンまで、滞在中に色々食べ比べてみるのもいいかもしれません。
わたしも、まだまだ未開拓のお店や味が多いので、これからもオープンサンド探求していきたいと思います!
※2018年1月時点での情報です。詳しくは各店HPなどでご確認ください。(インスタグラムでの問い合わせも可)
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