デンマーク語にある「hygge(ヒュッゲ)」という言葉。
最近日本でも話題になることが多いようでね。これは仲の良い友人や家族と心地の良い時間を過ごす時に使うときの言葉です。
ヒュッゲをする場所は自宅でも、カフェでも、公園でも。
そして、そのヒュッゲに欠かせないアイテムがコーヒーです。デンマーク人は紅茶よりも断然コーヒー党。それは、街中にあるカフェにひっきりなしに人が出入りする様子を見ていると分かります。
コペンハーゲンの街には老舗のカフェからこだわりの個人店まで様々。自家輸入豆が自慢のお店、スイーツが自慢のカフェ、こだわりのインテリアなど個性も様々ですが、今回スポットライトを当てるのは北欧発祥のカフェチェーン店。
チェーンと言ってあなどるなかれ。デンマークではスターバックスも人気がありますが、今回ご紹介する3店もそれに負けないほど人気です。どれも特徴があり、コペンハーゲン旅行では訪れたいお店ばかりですよ。
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デンマークにエスプレッソを持ち込んだ元祖チェーン・Baresso
第1店舗目のオープンは2000年。
それまではデンマークには本格的なエスプレッソがない中、初めてデンマークでエスプレッソを提供したのがカフェ、Baressoです。
イタリア人の父とデンマーク人の母を持つ創業者は、ローマの祖父母の家でエスプレッソが出されるのをよく覚えていたそう。イタリアやアジア諸国で仕事をした後、デンマークに戻り、エスプレッソをやろうとBaressoを始めたとのこと。
それ以来、一気に人気店に。「コーヒーといえばBaresso」という感覚がデンマークに広がりました。一時期はコペンハーゲン市内にもあちこちに店舗があり、至るところでBaressoのコーヒーを楽しむことができました。
ちなみに、上の写真は空港に店舗があったときのもの。コペンハーゲンの空港に降り立つと香る、コーヒーの香りで「あぁデンマークに来たな」と実感するほどでした。
現在は店舗が減っていて、縮小傾向なのが残念なところ。。デンマークの地方での展開と、ガソリンスタンドなどでのフランチャイズに力を入れているようです。
でも、コペンハーゲン市内にもちゃんと店舗はありますよ!
コペンハーゲン中央駅構内に1店舗、そしてそこから徒歩10分ほどのVesterbrogade沿いに唯一の路面店が1つ。他には郊外のショッピングセンターに店舗があります。
この路面店は、木目の家具を基調にした居心地のいい雰囲気。付近のコペンハーゲンナーがよくヒュッゲをする、地元に根付いたカフェです。赤ちゃん連れ、子連れも多く、地元気分を味わうには最適でしょう!
さて、Baressoの特徴ですが、やはり創業時からの自慢、エスプレッソをベースにしたドリンク。カフェラテやカプチーノは、濃いエスプレッソとデンマークの美味しいミルクの味が合わさって、デンマークらしい味わいになっているはず!
また、季節ごとに販売される限定ドリンクも必見です。
夏ならフラペチーノ系、冬はホットショコラやスパイスが効いたドリンクなど、日本では見かけないフレーバーを楽しめます。訪れる時期によって楽しみが変わるのが嬉しいですね。
フードもサンドイッチやデニッシュ系も用意されているので、朝食や軽食にも便利。Vesterbrogadeの店舗は平日7時から、中央駅の方はなんと5時半からの営業です。周辺のホテルに宿泊される方は、ここで朝食というのもいいかもしれませんね。
赤い炎の看板にはデンマークデザインっぽさもあります。このマークを見つけたら、ぜひ立ち寄ってみてください!
Baresso Vesterbrogade店
Vesterbrogade 30
1620 København V
月-金 7:00-19:00
土日 8:00-18:30
(※2019年12月10日追記:残念ながらこのチェーンは後述のEspresso Houseと統合され無くなりました。)
スウェーデンからやってきたオールラウンダー・Espresso House
前述のBaressoに替わり、今飛ぶ鳥を落とす勢いで増えているのがEspresso House。もともとはスウェーデンで1996年に創業したカフェで、北欧諸国に展開しています。
コペンハーゲンにやってきたのは2011年ごろ。今では増えに増え、市内にある店舗は29軒!
コペンハーゲン中央駅から市庁舎までのわずか徒歩10分ほどの間でも、すでに3軒。
店内は革貼りのソファや落ち着いた色合いの家具で揃えられていて、書斎風な雰囲気です。それでいて店内も広いので、家族連れや観光客でよく賑わっていますよ。
こちらの特徴は、なんといっても豊富なバリエーション!ドリンク、フードともに、どんな好みにも対応できるような豊富さになっています。
コーヒーやエスプレッソ系、ホットチョコレートなどのホットドリンクだけでもなんと30種類!コールドドリンクはフラペチーノ系やスムージーなど18種類。
加えて、紅茶やチャイ、ジュースも揃っていて、まさにオールラウンダー!
さらにフードも同様で、ショーケースにずらりと並んだ姿は圧巻。甘いものからサンドイッチやサラダ、パスタまで揃っています。
この豊富なメニューのおかげで、朝食からランチ、ティータイムと、どの時間帯でも利用できます。野菜不足になりがちなデンマークの食事で、サラダが食べられるのもポイント!
市庁舎すぐの店舗では朝10時まで、デニッシュとドリンクのモーニングセット(50kr)も展開しています!(店舗と時期による)
逆に、Baressoのような季節限定ドリンクなどはありませんが、困った時には頼れるカフェとなる予感。中央駅付近だけでなく、ストロイエ沿いや主要駅の周辺には店舗が見つかりますので、ぜひ利用してみてください。
Espresso House Tivoli Food Hall店
Vesterbrogade 3
1620 Copenhagen V
月-日 7:15-22:00
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イケメンに会えるジュースバー・Joe & The Juice
コーヒー党のデンマークにしては珍しく、Joe & The Juiceはフレッシュジュースに特化したカフェチェーン。
こちらはデンマーク発祥で、今やロンドンをはじめとするヨーロッパ各地やアメリカ、韓国などに進出し、世界中に合計200店舗あるそうです。
イチゴやバナナ、リンゴなどのベーシックな果物から、アボカドやビーツ、セロリなどの野菜、そして北欧らしいエルダーフラワーや北欧特有のオレンジのベリー・シーバックホーンなどバラエティ豊か。
また、それぞれのメニューの名前も「Pick me up」「Iron man」などユニークです。
ちなみに、ジュースばかりに目が行きがちですが、意外とコーヒー類も美味しいので、ジュースはちょっと…という方にもおすすめ。
店内は黒を基調としたシックな雰囲気で、大きめの音量で音楽が流れていますが、大きな窓や高い天井のある店舗が多いので、これも意外と落ち着けます。
そして、なんと一番の特徴はイケメンスタッフ!
スタッフはイケメンしか雇わないという噂も出るほど、美形揃い。デンマークをはじめとする北欧には美男美女が多いという話はありますが、それを体感するにはもってこいのお店。
その噂を確かめるためにも、ぜひ足を運んでみては?疲れが癒えていくかも?
個人的には、こちらのサンドイッチが好みです。シンプルですが、サクサクにローストされたパンの食感がなんとも心地よく、病みつきになりそう。味付けもちょうどよく、軽めのランチにはちょうどいいかと。
ジュースの素材を野菜中心にすれば、不健康になりがちな旅行中の体も生き返るかもしれませんね!
Joe & The Juice Axel Tower店
Vesterbrogade 3
1620 Copenhagen V
月-金 8:00-19:00
土日 10:00-17:00
どの店舗もwifi完備、トイレも広い
今回ご紹介した3店舗は、立地やメニュー以外にも使い勝手のいいポイントがたくさん!
まずはどの店舗もWifi完備していること。
これは今回ご紹介した3店舗に限らず、カフェならだいたいどこでも言えることなのですが、特に3つのカフェチェーンはパスワードを入れることなくネットワークを選択するだけで繋がるので旅行中にはとっても便利。
また、トイレの利用にもは便利。清掃が行き届いていて、中も広いです。ドアコードをスタッフに聞かなければいけない場合が多いですが、その分セキュリティがしっかりしているということなので、安心。
さらに、オムツ替え台も利用できるので、子連れ旅行では要チェックです!店内もベビーカーでそのまま入ることも可能ですし、店舗によってはソファ席も見つかるので、ファミリーも気兼ねなく過ごせるのではないでしょうか。
チェーンだからといって見過ごしがちですが、現地らしさが散りばめられていて、旅行で使えるポイントがたくさんです。ぜひ一度、利用してみてください!
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