秋ですね。
秋はほかの季節よりも「秋ですね」と言いたくなる気がします。なぜでしょう?
「食欲の秋」「読書の秋」「スポーツの秋」などいろいろありますが、そんな季節感を満喫したくなるからかもしれません。
みなさんは何の「秋」ですか?
私は「食欲の秋」…と言いたいところですが、残念ながらデンマークには秋めいた食材が少ないのです。
もちろんキノコやリンゴ、かぼちゃなどが店頭に並びはしますが、日本のようなたわわ感があまりありません。むしろ、ベリーや野菜が生き生きと見える夏の方が、食材の魅力は多いかもしれません。
コペンハーゲンに来てからの私は、断然「コーヒーの秋」です。
ちょっと物悲しさがある昼下がり、冷たくなってきた空気の下で飲むコーヒーは格別。デンマークの冷たい空気や薄い太陽の光とコーヒーの温かさ、合う気がします。
また、どんどん暗くなる冬の一筋の希望、とも感じられます。もちろんココアやお茶もいいんですがね。ただ何よりも一番好きな飲み物、というだけのことかもしれません。
さて、今日はそんな秋の空の下、ゆっくり至福の時間が過ごせるカフェをご紹介します。雰囲気がよく、物思いにふけるのにぴったりですよ〜!
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街の中の「世界一小さなホテル」
場所はVesterbro地区。
以前、店舗が広く買い物がしやすいとご紹介したIrmaの店舗のすぐそば。コペンハーゲン中央駅からも徒歩10分ほどの好アクセスです。
中央駅を通りFrederiksberg地区へ続く9Aのバスが通る道Gammel Kongevejを1本入った路地にあります。
こぢんまりした外観なので、大通りからは少し目に付きにくいかもしれませんが、一度見たら忘れられないかわいらしさ。
こちら、名前にあるように、ホテルなんです。キャッチコピーは「世界一小さなホテル」。受け入れは1日1組のみです。外観からも想像できるように、雰囲気のある内装の客室もとてもおしゃれ。なかなか予約が取れない人気のホテルだそうです。
ただ、予約はHPから簡単にでき、空室状況も確認できるので、コペンハーゲンに来たらぜひ泊まってみてくださいね!
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カフェも同様にこぢんまり
客室はこの建物の2階部分。そして私がご紹介したいカフェは1階に。
こちらも同じく小さい。しかしながら雰囲気は十分です。
パリのモンマルトルなんかにあってもおかしくないような外観ですよね。テラス席は入り口前に4席+道路に4席。
反対側から見てるとこんな感じ↓
さあ、中に入ってみましょう。…と言っても、2畳ほどのスペース!
これでも十分引いているのですが、狭くて全体像をとるのが難しい!
そしてすぐそこにカウンター。
私が訪れた時は、若かりしディカプリオ級のイケメンスタッフがいたのですが、「写真撮っていい?」と聞くと、物陰に隠れてしまいました。。
地元の人との交流も
こうなると、必然的にテラス席に陣取ることになります。テイクアウトするお客さんも多く、カフェマシーンはひっきりなしに動いていました。
ホテルに併設なので観光客かと思いきや、ほとんどが地元の常連さんのよう。
出会った1人はおじいちゃん。
私が注文しようと中に入ると、ベンチにちまっと座っていて「彼(スタッフ)はすぐ戻ってくるっていってたよ。上(客室)に花を飾りに行ったんだ」と教えてくれました。
花を飾りに!?ロマンチックな!…と思いましたが、ホテルなのでサービスの一環ですよね。でも戻って来たディカプリオはまさに花が似合いそうな顔立ちで、なんだか納得(?というのか?)
おじいちゃんは飲み物を注文するわけでもなく、ディカプリオと世間話をして帰って行きました。
さて、注文を済ませてテラスに座っていると、今度はおばあちゃんが「隣空いてる?」と。
すでにご紹介したように、席数がかなり限られているので、相席は当たり前。隣の2席も相席でした。
そのおばあちゃんと今度は私が世間話。とはいえ、おばあちゃんの喋り方がかなり危うかったので、こちらが聞き取れているのかいないのか。会話も成立しているのかいないのか。端から聞いたら噛み合ってないかもしれないよな〜と思いながら、会話していたのでした。
おばあちゃんも常連さんのようで、近くのスーパーの買い物帰りによく寄るとのことでしたよ。こんな地元の人との交流があるのも嬉しいですね。
朝ごはんでの利用もおすすめ
注文したカプチーノをすすりながら、通りを眺め、少し会話をし、ゆったりと過ごすことができました。
カフェの間取り上、雨の日には向かない場所ではありますが、テラス席の居心地の良さは抜群です。うるさ過ぎない雑踏感もまた良し。
広々と、自分のスペースが確保できるカフェもいいですが、こちらのような相席あたり前、ローカル感が満載で面白い出会いがある場所もいいですね!
ディカプリオの対応も丁寧で、かといって入り込み過ぎないサービス具合が絶妙。狭いカフェってそういう距離感が大事だと思うのですが、ここはとても居心地が良かったです。
また、クロワッサンなどのペストリー、軽い朝ごはんメニューなどもあるよう。
これからの季節はブランケット必須になりますが、ぐるぐる巻きになってコペンハーゲンの朝の空気をスパイスに、朝食を味わってみるのも贅沢ですね。というより、これは自分がやってみたいかも!
そうでなくても、また近々、テラス席で物思いにふけりに出かけると思います。まだまだこれからの秋、ドキドキ感を楽しみます!
Hotel Central & Café
Tullinsgade 1
1610 Copenhagen
土 10:00-17:00
日 10:00-16:00
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