旅行先でスーパーに立ち寄るのって、楽しいですよね!おしゃれなパッケージ、現地の生活が垣間見える食べものの数々、味が想像できないお菓子…。
デンマークでもぜひ、その楽しさを味わって欲しい!
と、いうことで、今回はデンマーク人にお馴染みのお菓子を集めてみました。どれも深い歴史やストーリーがあったり、パッケージがちょっとレトロだったり、といろいろ楽しんでいただけるかと思います。
とは言え、味は……。
とても個性的なものも多く、美味しくておすすめです!と必ずしも言えないかもしれませんが、デンマーク人の好みを分かってもらえるのではないでしょうか。
また、前回のイヤマのお土産10選で好評だったので、今回も価格は50kr以下のプチプラのものばかりを集めてみました。(価格は販売店やセール状況によって異なりますのでご了承ください。)
日本とはまた違ったデンマークのお菓子を知って、ぜひお土産の参考にもなさってください!
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1.KiMsのチップス、ナッツ
1960年代にデンマークで設立されたお菓子メーカーKiMs(キムス)。
もともとはマジパン工場として有名でしたが、1965年に発売した塩味ピーナッツCock-nutsが大ヒット!そこからナッツ類やスナック、ディップなどの商品を世に送り、デンマークでは「チップスといえばKiMs」という印象があります。
スーパーのスナックコーナーでは必ずと言っていいほど山積みになっているKiMsの商品を見かけることでしょう。
お土産としては、スーツケース内でチップスが割れてしまうことも多いので、おすすめはナッツ類とディップの素です。
ナッツ類は25kr前後、ディップは9krほど。
ディップ好きのデンマーク人。野菜にポテト、揚げ物類、さらに味付きのチップスにまでディップをつけてしまいます!そのため、ディップの種類は豊富です。特にディル入りのディップは北欧らしく、おみやげにぴったり。きっとスティック野菜のお供として、活躍してくれることでしょう!
2.マリービスケット
日本だけでなく、世界でも定番のお菓子、マリービスケット。
ロシア皇帝アレクサンダー2世の娘、マリア・アレクサンドロヴナが1874年にエディンバラ公と結婚した際、地元のパン屋が記念に作ったビスケットが起源なんだそうです。だからマリービスケットと呼ばれているんですね!しかも100年以上の歴史とは驚きです!
もちろんデンマークでも子どものお菓子としては定番で、Mariekiksと呼ばれています。そのまま食べるもよし、上にチョコレートやバター、レーズンを乗せて食べてもまたよし。
様々なメーカーがこのビスケットを製造していますが、Karen Volf社のものは、特に昔から親しまれています。
目印は、現在もパッケージに使われている女の子。
販売開始のころは、Store Marie(大きいマリー)、Lille Marie(小さいマリー)の着せ替え人形がおまけとしてつけられたそうです。それが爆発的人気となり、50年代ころにはマリーファンクラブができたとのこと。
現在のイラストはちょっとモダンな女の子ですが、それでもかわいらしいパッケージは健在。さらに、オーガニック製品(緑)も販売されているのも嬉しいです。価格は1包9krほど。
また、初めの写真にもありますが、筒状の赤い缶はビスケットを保存するのにとても便利!もし日本のビスケットが直径6cm以下なら、ぴったり入れられるでしょう。
こちらの缶、スーパーでもたまに販売していることもありますが、蚤の市でもよく見かけるヴィンテージアイテム。ぜひレトロなアイテムを見つけてみてくださいね。
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3.Tomsのチョコレート
デンマークで、チップスと言えばKiMs、チョコレートならToms(トムス)!
種類もいろいろありますが、やはりGuld Barre(ゴールドバー)が一番の知名度かと。
その誕生は1932年。もとからチョコレート販売をしていたToms。第一次世界大戦後のその年はカカオの値段が急騰。それによってチョコレートも値上げせざるを得なかったのですが、ある日お客に「まるで(値段が)金のようだ」と言われたことからこの商品ができました。
そう、まさに金の延べ棒のようなパッケージ。これは昔から変わっていません。今はビニールパッケージが主流になっていますが、それでもたまに見かける紙パッケージのほうがレトロ感があって私は好きです。
価格は7krほどですが、特売品になることもしばしば。味も、ミルクにダーク、ホワイトチョコにナッツ入り、パフ入りなど豊富なラインナップなので、選ぶ楽しみもありますよ。
デンマーク人好みのちょっと甘めの味ではありますが、手軽なお土産としておすすめです!
4.パンのお供のチョコレート
スーパーのジャムコーナーに売っている、こんなチョコ。
これはPålægchokoladeと言って、ライ麦の黒パンやバゲットに乗せて食べるもの。
デンマークにもMadpakkeと呼ばれるお弁当があって、オープンサンドSmørrebrødを包んで持っていくのですが、もともとはその最後のデザートとして食べるために1963年に販売され始めたものだそうです。
今では子どものおやつや朝ごはんにこれを食べる人もいると思いますが、そのまま乗せて食べるだけなので楽チン。もちろんそのまま食べてもよし。
レトロっぽさでいうと、上の写真のGalle & Jensenのものがおすすめですが、各スーパーやメーカオリジナルのものがたくさんあります。約15kr。また、イヤマでもおしゃれなパッケージのものがあるので、一度注目してみてくださいね。
5.マジパン菓子
こちら、デンマーク人大好きのマジパン。
日本でも、もちろんお好きな方も多いと思いますが、私の場合はボンボンチョコを食べて中からマジパンが出てくるとがっかり…、となります。(ごめんなさいね。。)
デンマークではマジパンをそのまま食べたり、焼き菓子の中に入れたり、またはチョコレートと一緒になど、なにかと登場機会の多いマジパン。
スーパーにもマジパン菓子が豊富です。
特に、写真で紹介しているAnthonberg社のマジパンチョコレートは、1898年から販売されている年季の入ったもの。会社もマジパン製品では定評があり、昔から変わらない製法で今も作っているそうです。
写真の製品はチョコレートコーナーはもちろん、10krほどの手頃価格とあって、ちょい足しアイテムとしてレジ前にも置かれていることが多いです。チョコレートはダークのほか、エクストラダーク、コニャック、ヌガーの4種類あるそう。
こちら、ちょっと大人なばらまきスイーツとして使えそうです。同メーカーのチョコレートやマジパンはほかにも種類があるので、じっくり吟味してみてもいいかもしれませんね。
6.ペンギン印のグミ
グミといえばハリボなんですが…、実はデンマークのメーカーのものもあるんですよ!
それがTomsから販売されているPingvin Vingummi。文字通り、ペンギンのイラストが目印です。
ハリボのような味わいやすい果実グミもありますが、一番はやはり北欧人の誇りでもあるラクリス製品。真っ黒で何が何だか分からないものから、イチゴ味やバナナ味との組み合わせを楽しむソフトなものもあります。
レジ前でよく見かけるのは棒状のラクリス製品。
1本ずつ売られているものは5krほどと、ちょい足しアイテムとして親しまれています。これをかじっている子どももよく見かけるので、やはりデンマークの定番お菓子ということですね。
ちなみに、売り場の写真にあるパッケージはひと昔前のもの。イラストを見ると、ちょっとテイストが違いますね。昔の方が愛嬌があってかわいかったのですが、今はちょっと意地悪そうなペンギンになってしまい残念な限りです。。
7.ラクリスキャンディ
出ました!…て感じですかね。北欧の伝家の宝刀、ラクリス!
なかなか、これを好きという日本人にお目にかかりません。はっきり言って、私も苦手です!
そんなものをみなさんのご紹介するのもどうかとは思うのですが、ちょっとした話題作りには最適かと。食べもらって「えーっなにこれ!?」という反応が面白かったりします。10krほどなので、1つ気軽に買ってみてもいいかもしれません。
もちろん、お好きな方にはどうぞどうぞ、です。
写真の製品Ga-JoLは今では北欧諸国あちこちで売られているものですが、もともとはデンマーク発祥。1933年に販売開始されたものだそうです。
今では8種類のバリエーションがある中で、写真の青いパッケージはオリジナルバージョン。このパッケージ、意外とレトロ感もあって、ロゴのデザインもけっこうかっこいいな、と思うのです。それもまた、おすすめしたい理由のひとつ。
ただ唯一、ラクリスの味を愛せたら言うことはないんですが…。まだまだ魅力を理解するには時間がかかりそうです。
ちなみに、スーパーのお菓子コーナーには、かわいい顔して実はラクリス、というキャンディやチョコレートが多いので、騙されないようにご注意くださいね!!
8.「デンマークの王様」キャンディ
デンマークは意外とキャンディーも古くから作られています。お土産屋さんには白鳥やアンデルセンなどをかたどった金太郎飴をよく見かけますし、地方に行くと老舗の飴屋さんも見つかったりします。
中でも、一番デンマークで有名で、歴史も古いのがこのKongen af Damnark(デンマークの王様)です。
実はこのキャンディー、実在した王様のエピソードからきているのです。
遡ること、300年以上前。1670〜1699年にデンマーク・ノルウェー王として君臨していたクリスチャン5世。病気にかかったものの、どうしても薬を飲みたくないと言って駄々をこねました。そのとき典医が機転を利かせて、薬を混ぜて作ったのがこのキャンディ。
その後、クリスチャン5世はこのキャンディが気に入ったことから世の中に広まっていったそうです。
成分はアニスオイルとビーツジュース。特徴的な赤い色はビーツ由来なんですね。味は、アニスの独特な風味が口に広がります。ちょっと個性的な大人向けの味。フランスなどで売られているパスティス(アニスキャンディ)がお好きな方になら気に入ってもらえると思います。
こちらも上の写真のNørregade社のほか、いろいろなメーカーから販売されています。
この王様キャンディだけでなく、種類も豊富なので、じっくり吟味してみてくださいね。
最後におすすめスーパー2つ
さて、今日はデンマークのお菓子を取り上げましたが、いかがでしたか?
フィンランドのマリアンヌキャンディとまではいかないものの、探してみるとなかなか良いパッケージのものもあるな、というのが私の感想です。
最後に、買い物にちょうどいいスーパー2つを挙げておきますね。
まずは言わずと知れたイヤマ。
観光スポット周辺に店舗が多く、立ち寄りやすいのがポイントです。
ただ、他よりもちょっとお値段高めのスーパーなので、これまでご紹介した大衆向けのお菓子より、ちょっとお値段高めのチョコレートやオリジナル商品の方が棚には多いかもしれません。また、同じ商品でも、ほかよりも価格が少し高めのときもあるのでご注意ください。
もうひとつは格安スーパーの筆頭ネット(NETTO)です。
黄色い看板で目立ちます。立地も、意外とストロイエ付近や中央駅前などにあって、安く買い物をするにはとても便利。
店内は格安スーパーだけあって、ごちゃごちゃしていますが、その中から掘り出し物や特売品を見つける楽しみもあります。
大衆的なお菓子なら、むしろイヤマよりもネットのほうが見つかりやすいかもしれません。
同じようなスーパーだとFAKTAやKiwiもありますが、品揃え、立地ともにネットが優勢かと。
ただ、どこのスーパーでも言えるのは、店舗によってだいぶ品揃えが違う、ということ。また、オープン直後は品出しができていなく、棚がからっぽという事態もあり得るので、時間帯は午後がおすすめですよ。
北欧諸国、そしてヨーロッパで広く製品を販売しているメーカーがある中、デンマークのメーカーを探すのはなかなか難しいですが、ぜひ今回の記事を参考に、お買い物を楽しんでもらえたらと思います。
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