コペンハーゲン市内の電車・バスの料金が安くなるICカードの使い方を徹底解説!

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今日はコペンハーゲン市内を公共交通機関でお得に移動する方法について。

以前のブログ記事では、「使える」切符の種類を3種類に分けてご紹介しましたが、今回スポットを当てるのはその中でも最も得なICカード「Rejsekort」についてです。

2012年ころから徐々に始まったこのカード、今やスマホのデジタルチケットと共に主流になり、かなり多くのデンマーク人が利用しています。特徴は、通常よりも断然安くなる料金です。何かと物価が高いデンマーク、交通費を少しでも節約したい方にはかなりおすすめ。

ただ、使い方が少しややこしいので、今回は詳しく説明していければと思います。このICカードを使いこなして自由にコペンハーゲンを歩き回りましょう!

ちなみに、コペンハーゲンの市内交通の料金体系についてはこちらに詳しく書いてあるので、合わせてお読みください。


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Rejsekortの購入方法

主な購入場所は、下の写真にあるようなRejsekort専用機械。シルバーと青が特徴的なデザインです。

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コペンハーゲンの空港やコペンハーゲン中央駅構内には必ずあります。また、地下鉄駅やS-togの各駅にも設置されていますよ。

基本的には、購入、チャージ共にこの機械で行うので、旅行中はよく使うと思われます。

さて、購入の場合。

まずは画面に見えている「Start」から始め、次の画面では「Buy Rejsekort」という項目をタップ。そして表示に従って進めていきます。表記がデンマーク語の場合は、画面隅にあるイギリス国旗をタップすると英語表記にできますので、ご安心ください。

ただ、この機械での購入の場合、支払いはクレジットカードのみとなります。

現金払いの場合は、主に駅構内にあるセブンイレブンでも購入可能です。(中央駅の場合は切符売り場でも)機械操作に不安があるときも、こちらなら簡単に購入できますよ!

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購入時の初期費用

次にこのカードの初期費用について。

まずはカード代金として80kr。そして同時に100kr分のチャージも必要です。よって、初期費用は合計180kとなります。

もちろん、このカード代80krが高いか安いかは、利用距離やどのくらいの頻度で電車やバスを使うかによると思います。

例えば、コペンハーゲン中央駅からHelsingørにあるKronborg城に行く場合、片道の通常料金は106kr。それがこのカードを使うと片道65krとなります。つまり、だいたい往復分で元が取れる計算。また、それに加えて空港への移動に電車を使うとすれば、かなりお得になるのではないかと思います。

料金の割引率

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では、もっと具体的に、どの程度料金がお得になるのか、見ていきましょう。

何度も繰り返しになりますが、デンマークの公共交通機関の料金体系は基本的にゾーン制です。

そして、コペンハーゲン市内だけなら、だいたい基本の2ゾーン以内で大抵の場所は移動できるでしょう。2ゾーン内の料金はRejsekortで15kr(1時間有効)です。対する通常料金は24kr。

また、コペンハーゲンの空港から市内までは3ゾーン分の料金となりますが、通常料金の36krに対して、カードなら16kr。往復で40krの節約となります。これはかなりの違い!

乗車・降車方法

では、実際の使用方法です。

日本ではすでにICカードが普及しているので、だいたいのところでは同じ使い方。ただ、デンマークには改札がないので、そこが大きな違いかもしれませんが、乗車前に機械でチェックイン、降車時にチェックアウトが基本。

駅のホーム、そしてバスの乗降口には下の写真のような機械が設置してあるので、青く光っている部分にカードをタッチします。

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その場合、乗車時には「Check ind」、降車時には「Check ud」と書いてある機械に通すことが重要です。それをしなければ、キセル乗車などとみられて、検札時に罰金が発生することがあるからです。(罰金750kr、2018年3月現在)

さらに、チェックアウト忘れでは自動的に超過料金(コペンハーゲン市内なら70krが基本)が残金から引き落とされますので、ここはかなり注意です!

ただ、カードタッチ時にエラーが発生すると、通常のチャリーン的な音ではなく、かなりの不協和音がビービー鳴りますので、すぐに分かると思います。

乗り継ぎ方法

電車からバスなどへ乗り継ぎの場合も、単純にチェックイン/アウトを繰り返すだけ。

移動するゾーン数にもよりますが、2ゾーン以内なら1時間は同料金となり、チェックイン/アウトを繰り返しても、機械が自動的に計算してくれるので便利です。

実は、乗り継ぎ時のルールは「電車でチェックイン→そのままバスに乗り継いでチェックイン→最終降車時にチェックアウト」となっています。

でも、例えば途中で予定が変わってバスに乗り継がなかった時など、チェックアウトなしの状態になってしまいますので、私は念のため毎回チェックアウトをしています。

同時に、前回のチェックインから1時間以上が経過している場合は、また新しい乗車として計算されます。

チャージ方法

さて、あらかじめカードには入っている金額が少なくなった場合は、日本同様、機械でチャージ。

チャージはすでにご紹介した、購入用の機械、またはセブンイレブンなどの店頭で可能です。

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機械の場合、中央にある青い部分、読み取りポートにカードを置きます。(差し込む、のではなく置く)

そして画面に出てくる「チャージ」に該当するボタンをタップ、希望のチャージ金額を選び、あとはカードでの支払い。チャージの最低金額は100krです。

ここで、カード残高に関してなのですが、70kr以下の残高になると、チェックイン/アウト時にエラーとなってしまいます。というのも、チェックアウト忘れで引かれる超過料金70kr分は常にデポジットとして入れておくルールになっているからです。

これ、購入時に100krをチャージしても、実際使える金額が30krということになってしまいます。ここは私も腑に落ちない点なのですが、、

カード残高はチェックアウトするたびに機械に表示されますので、常に確認しておくようにしましょう!

Rejsekortをおすすめしたい旅行者タイプ

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ここまでご紹介してきましたが、コペンハーゲン市内の移動には、いろいろなチケットが使えるので、必ずしもこのrejsekortがおすすめとは限りません。

例えば、美術館等の入場料が無料になるCopenhagen Cardなら市内交通が乗り放題なので、場合によってはこの方が便利かと思います。

また、通常は徒歩移動で1日だけ電車バス移動を駆使する場合は1日券・80krがおすすめ。同様に、1日だけHelsingørやRoskildeなどの郊外に行く場合はシェラン島全体で有効な1日券・130krがいいかもしれません。

逆にこのカードをおすすめしたいのは、1日の電車バス移動1〜2回×複数日、という場合。初日と最終日の空港⇄市内の移動を入れれば、かなりお得になるはず。

さらに、コペンハーゲン旅行リピーターの方にはかなりおすすめ!なんといってもカードの有効期限が5年なので、初期費用の80krはすぐに元が取れるでしょう。

最近は話題のカフェやフォトジェニックスポットがバスで15〜20分ほどの場所にできていることもあって、電車バス移動を駆使すれば、観光スポットとは別のコペンハーゲンが発見できると思いますよ!

まずは自分の旅のスタイルを考えて、それに合ったチケットを用意するのがいいですね!

経路検索や乗り換えに便利なアプリ

ただ、不慣れな土地で、公共交通機関を乗りこなすのは至難の技、と思うかもしれません。

そんなとき、デンマーク版の乗換アプリ・Rejseplanenがおすすめです!

これは駅名・停留所名だけではなく、現在地や目的地の住所から、最寄りの公共交通機関のルートを表示してくれる優れもの。表示は地図上でもできるので、バス停も簡単に見つかります。

乗り換え時間もけっこう正確。現在地から乗り場までの徒歩時間も入れて計算してくれますよ。

デンマーク居住者の私でも、これにはかなり重宝していて、電車バス移動時には必ず検索してから家を出ます。

これはデンマーク全体を案内してくれるので、地方に行く時も使えます。以下にリンクをつけますので、ぜひご活用くださいね!

Applestore→こちら
Android→こちら
web版は→こちら

お得な料金で快適コペンハーゲン旅を!

さて、今回はお得なICカード・Rejsekortを取り上げましたが、いかがでしたか。

まだまだややこしいかもしれませんが、疑問・質問などあれば、いつでもコメント欄や問い合わせページ、インスタグラムのコメントやDMなどでお気軽にお問い合わせください!

料金計算がカードタッチだけでできれば、公共交通機関のハードルも下がり、ストレスも軽減!徒歩では行くことのできない場所で、まだ見たことのなかった景色が見られるのでは?

ぜひぜひ次のデンマーク旅行ではRejsekort、使ってみてくださいね。

 

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1 個のコメント

  • […] もちろんこのミスは自分が悪いのですが、そのときはたった2駅しか乗っていなかったので、ちょっと悔しかったです。交通系ICカードの使い方は各国によって違うので、間違った使い方をしないためにも、事前に調べておいた方が良いと思います。ちなみにデンマークの場合は、現地在住ブロガーの方の記事に詳しく書いてありました。デンマークに行かれる際は要チェックです。(→記事はこちら) […]

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