前回の記事でコペンハーゲン市内交通のチケットについて書きましたが、そのとき「ゾーン」という言葉に「?」と思った方も多いかもしれません。
これはコペンハーゲンだけではなく、デンマークの公共交通機関を語るにあたってはなかなかの重要ワード。
デンマークの公共交通機関では「ゾーン」をもとにしたチケットの料金体系が採用されていて、知っておいた方がいいと思いましたので、今日はそのことについて書きます。
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今回は便宜上、コペンハーゲンのことにスポットを当てていきますね。
コペンハーゲンの公共交通機関としては、電車、バス、地下鉄、船があり、どれも共通の料金体系です。
そして、コペンハーゲンとその周辺は地域ごとにゾーンに分けられています。
まずは、自分がどこのゾーンにいるのかを確認しましょう。
駅やバス停などには、上のイラストよりも駅・停留所名がもっと詳しく書かれた地図がありますので、すぐ分かると思います。
次にチケットを買う場合に重要なのは、自分がいくつ分のゾーンを移動するか、ということ。
ここで、ゾーン4の空港(Lufthavn)からゾーン1の中心地(København City)まで移動する場合を例に挙げてみます。
中心地まで行く場合は間にあるゾーン3を通ります。自分のいるゾーンも数に含めるので、この場合の移動ゾーン数は3。(4→3→1)
チケットはこの移動ゾーン数に応じたものを購入します。
また、20ゾーン毎の販売の回数券は、3つ分を消費することになります。
ただ、料金は最低2ゾーンからの支払い。
そのため、1つのゾーン内を移動した場合でも2ゾーン分の料金。逆に、ゾーンの最南端から隣のゾーンの最北端まで、2つのゾーンの最長距離を乗ったとしても、2ゾーン分の料金です。
ただ、チケットには最低1時間〜の有効時間があり、その時間内に同じゾーン内での乗り降りは自由。
例えば、2ゾーン分のチケットで目的地へ行き用事を済ませ、またバスで自宅に戻る、というプロセスを1時間以内に完了できれば1枚のチケットでいいというわけ。
これ、けっこう活用できますよ。
ただ、デジタルチケットが導入されてからは、電話の画面などに制限時間がカウントダウン方式で表示されるようになったので、運悪く検札時に1分でもオーバーしていたら、その場でアウト。紙チケットの時代はけっこうグレーな部分もあったのですが、世知辛い世の中になったもんです。。
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デジタル化と言えば、前回紹介したデンマーク版スイカRejsekortを使う場合は、このゾーン数の計算は機械がやってくれるので必要ありません。また、24時間チケットの方も同様です。が、急に片道チケットが必要になった場合などに備えて、知っておいた方が便利だと思いますよ。
料金体系が理解できて、不安なく電車やバスに乗ることができれば、フットワークも軽くなると思いますので、ぜひ市内移動にお役立てください!
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