秋深まるコペンハーゲン。
まだ10月に入ったばかりだというのに、日に日に気温が低くなり、すでに冬用のコートを身につけている人もいるほどです。
でも寒くなってもコペンハーゲン人は自転車に乗ります!
大雨の日も雪の日も、季節関係なく自転車に乗って通勤・通学をする人々。コペンハーゲン人は1人あたり1日3km自転車に乗る、というデータもあるほどです。
地元気分を味わうためにも、コペンハーゲン観光の際にはぜひ自転車に乗ってもらいたいところ。
今回は、そんなときに使える様々なレンタサイクルについてまとめてみました。ぜひご覧ください!
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自転車天国のコペンハーゲン
コペンハーゲンじゅうに張り巡らされた自転車道路、総長で一体いくらになるでしょう?
答えはなんと454km!
東京-京都の462kmにも匹敵する驚きの距離。
とはいえ、コペンハーゲン自体はとてもコンパクトな街です。
9月中旬に開催されたハーフマラソンは、市内主要部を1周するコースなので、目安は外周が20キロといったところ。さらに中心部なら30分あれば徒歩で回ることが可能です。
そんな街で400km以上の自転車道があるとは、これはもうコペンハーゲン人の意地ですね。
その自転車へのこだわりで自転車天国を作り上げています。専用道に専用信号、専用橋まで、自転車での見どころはたくさんあります。
こうして環境が整備されたこともあってか、レンタサイクルも充実してきています。自転車で市内観光を楽しむ観光客も年々増えてきている様子ですよ。
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1.安心・簡単、ホテルのレンタサイクル
レンタサイクルを考えるとき、まずは宿泊先でレンタルできるかを確認しましょう。
ホテルなら、丈夫で質のいい自転車を用意している可能性が高いです。また、サービスもよく、万が一トラブルにあってもしっかり対応してくれるはず。
ここではコペンハーゲン中央駅から徒歩5分ほど、Vesterbro地区にある大型ホテルComfort Hotel Veserbroをご紹介します。ここはツアーで利用する観光客も多く、サービスは安定、そしてボリューミーな朝食が評判です。
こちらのレンタサイクルの料金は、150kr/1日(ヘルメット付)。また、翌日も同じ料金が加算されます。
予約は特に必要ないとのことですが、数に限りがあるそうなので、確実にレンタルしたい場合は予約時(または予約後)にレンタルをしたい旨を伝えるといいそうですよ。
料金的には巷のレートよりも少し高い感じはありますが、チェックインと同時にレンタル開始でき、ヘルメット付きの料金と考えると、悪くないと思います。わざわざレンタサイクル屋に行く手間が省けるのがいいですね。
Comfort hotel Vesterbro
Vesterbrogade 23-29
1620 Copenhagen V
2.街のレンタサイクル屋
ホテルでサービスを受けられない場合は、街のレンタサイクル屋を利用しましょう。
自転車天国のコペンハーゲンだけあって、自転車屋の数は多いです。
中央駅付近、市庁舎付近にもありますが、こちらでご紹介したいのはNyhavnのショップCopenhagen Bicykles。
アンデルセンの家や可愛らしい建物が並ぶNyhavnの海沿いにあり、その他の観光名所にもアクセスしやすい場所。
料金は、120kr/24時間、ヘルメットは別で40kr/24時間、また2日以上では料金が割引かれ、180kr/2日、230kr/3日となります。
複数の日程でレンタサイクルしたい場合は、ホテルよりもお得な料金なのが特徴ですね。
また、こちらは予約及び支払いはオンラインでできるので、レンタル当日に余計な手続きが必要なく、スムーズに観光へうつることができそうです。
さらに、自転車でのガイドツアーも必見。地元民しか知らない自転車スポットを覗くことができるかもしれません。料金は自転車込みで100kr/1人、所要時間2時間。ただし、4月1日〜9月30日までのハイシーズンのみの期間限定なので、お気をつけください。
Copenhagen Bicycles
Nyhavn 44
1051 Copenhagen K
3.デンマークらしいカーゴバイクはファミリー向け
デンマークらしいといえば、この自転車。
カーゴバイクです。コペンハーゲンで目にしたことのある方も多いのではないでしょうか?
もともとはクリスチャニアという地区発祥の自転車なので、クリスチャニアバイクという名前で親しまれていますが、今では利用者も多く、様々なメーカーがユニークなものを販売をしています。
大きな荷物も入りますし、子どもも2、3人乗せることも可能。
運転に慣れるまでちょっと練習が必要ですが、スタンダードな自転車に子どもイスを付けるよりも安定しているので、家族で自転車ライフを楽しむにはぴったりですよ。
このレンタルをお考えなら、中央駅からS-togで1つ隣のDybbløsbro駅すぐにあるBaisikeliがおすすめ。
レンタサイクルでは珍しく、常にレンタル用のカーゴバイクを用意しているショップです。
ファミリーバイク(つまりカーゴバイク)の料金は450kr/24時間。ヘルメットは40kr/24時間、1日追加ごとに150krが加算されます。
また、普通のレンタサイクルも他のショップに比べて安いのも特徴です。バジェットプランなら80kr/24時間とかなりお得。
ショップが中心部から少し離れてはいますが、Vesterbro地区のホテルやミートパッキングエリアKødbyenに近いので周辺の見どころも十分です。
ショップスタッフの対応もいいので、気持ち良く自転車ライフをスタートすることができそうです。
Baisikeli
Ingerslevsgade 80
1705 Copenhagen V
4.気軽に利用するなら公共レンタサイクル
1日中は利用しないかもしれない、ちょっとだけ自転車気分を味わってみたい、という人には公共のレンタサイクルがぴったりです。
以前、こちらのブログ記事でもご紹介したBycykel。登録料はなく、30kr/1時間が加算されるだけという明朗会計。
これ、もともとは1995年からあるシステムです。ただ、自転車が行方不明になるなど途中で機能しなくなり、街から消えたかと思いきや、2012年に復活。簡単な登録システムと電動自転車に生まれ変わり、より利用しやすくなりました。
利用するには、まずオンラインで利用登録・支払いカード登録を済ませます。あとは市内とその近郊に100ほどある専用ステーションから自転車をピックアップ。返却も好きな場所にするだけ。
さらにナビも標準搭載されているので、土地勘がなくても大丈夫。
24時間乗り続けたら高額になりますが、目的地までの片道だけ、1時間だけ、と好きな時に使えるのがポイントですね。
5.今ノリに乗っているDonky Republic
コペンハーゲン発のレンタサイクルプロジェトDonky Republic。
いわゆる公共レンタサイクルの民間版です。
オンラインで登録と予約、および支払いを済ませ、あとは市内各地に散らばる自転車ステーションに止められた自転車をピックアップするだけ。
前述の公共レンタサイクルのようなドックはなく、この写真↓のようにおもむろに路上に停まっています。
料金は100kr/1日、180kr/2日、240kr/3日と街のレンタサイクルとほとんど変わらない値段で、気軽に利用することができます。返却も市内どこかのステーションにするだけ。
公共レンタルの気軽さ、そしてショップのリーズナブルさを兼ね備えた、使い勝手のいいレンタサイクルですよ。
今やヨーロッパを中心にアメリカにも広がっていて、料金は違えど同じシステムで利用可能。マドリッドやミュンヘン、ウィーンなどでもぜひ自転車ライフを味わってみてください。
最後に…鍵のかけ忘れに注意!
専用道、レンタサイクルの充実と自転車天国のコペンハーゲンですが、残念ながら盗難もとても多いです!
2015年のデータですが、1年間で届け出があった盗難件数は25,500件だそう。私の知人でも何度も被害に遭った人、買って1週間で盗まれた人、など多数います。
これはレンタサイクルでも例外ではありません。
その対策として、たいていはレンタル時に500〜1000krのデポジットを支払い、盗難・紛失時の代金とします。何もなければ自転車返却時に返ってきますが、十分注意したいところ。
そこでまず重要なのは停める際に鍵をしっかりかけること。脅すわけではないのですが、鍵のかけ忘れで、瞬時に被害に遭った人もいます。。
レンタル可能であれば極太チェーンの鍵をプラスして、セキュリティ度を上げましょう。さらにそれを電柱や路上のフェンスなどにくくりつけるともっと安心ですよ。
前述のDonky Republicでは、15krで盗難保険をプラスすることができます。それでも盗難時には30ユーロ(約200kr)を支払わなければなりませんが、保険なしでは約2000krのフルプライスになることを考えると、保険は付けたほうがいいと思います。
その他の盗難時対応については、レンタルするショップやホテルで事前に確認しておくといいでしょう。
またコペンハーゲンの自転車ルールも必ず守ってください。
現地人の自転車の運転はとても荒いです。ルールを守らないと怒られるだけならまだしも、事故も免れませんので、十分ご注意を。ルールについては以前のブログ記事に記してありますので、そちらをご参考に!
そして始まる自転車ライフ。電車やバスからは見られない景色がきっとあるはずですので、ぜひ楽しんでみてくださいね!
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