ヨーロッパでビールというと、どこの国を思い浮かべるでしょう??
やはりドイツ、チェコあたりは堅いですかね。
でも実はデンマークも何を隠そう、ビール大国!
言わずと知れたCarlsbergカールスベアは、デンマークのビールメーカー。そのビール生産量はなんと世界第4位という規模です。
また、人口500万人ほどの国ですが、全国各地に点在する醸造所の数は大小合わせて120だそうです。最近のミクロブリュワリーブームにより、もう少し多くなっているかもしれませんが、なかなかの数ですよね。
というわけで、大のビール党のデンマーク。スーパーには色々な種類のビールが並び、ラベルを見ているだけでも面白い!だからビールはお土産に持ってこいだと思うのです!
オーソドックスな定番から、日本ではあまりないような味わいや香りのもの、ユニークなミクロブリュワリーものなど、様々です。価格はピンキリですが、安いものなら5kr以下でも見つかります。
もちろん、荷物の重さや免税範囲、破損なども気になりますが、厳選したものをビール好きの友だちにプレゼントすればきっと喜ばれるのでは?
というわけで、今回はお土産にしたいデンマークビールを集めてみました。できる限りどんなスーパーでも手に入れやすいものをセレクトしましたので、ぜひお土産の参考にどうぞ!
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1.まずは定番のCarlsberg
メジャーすぎるのでわざわざご紹介するのも、と思ったのですが、やはり定番のカールスベアは外せません。
1847年設立のこのメーカー。なんと、2017年は170周年を迎えました。それを記念して、スーパーなどでは限定デザイン缶が販売中です。
イラストにはビール醸造に関係する麦やタンクのイラストに加え、本社屋の高層ビルやシンボルである象、カールスベアが設立した美術館の外観などが。さらにデンマークのシンボル・人魚姫やアンデルセンと、盛りだくさん!
カールスベアの製品は日本でも気軽に手に入るようになりましたが、この限定缶なら珍しさがプラスされて、いいのでは?通常価格は350mlで6krほど。
ただ、場所によっては、通常版しか販売していないこともあるので、ご注意くださいね。
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2.Carlsberg Brewmasters Collection India Pale Ale
ここ数年のデンマーク、インディアペールエール、いわゆるIPAというのがブームなのかな?と思うくらい、ビールメーカー各社から、オリジナルのIPAが販売されているように思います。
前述のカールスベアが2014年から販売しているこちらのIPA、まずはデザインがおしゃれ!
これはカールスベアの醸造家Wolfgang Lindellが開発したビール。飲んだ瞬間に広がるホップの華やかな香りとモルトの苦味のバランスがとてもいいです。デンマークらしいエルダーフラワーの香りのエッセンスも加わり、クセの少ない飲みやすい味わいに仕上がっていますよ。
通常価格は350ml缶で6.5kr〜。缶の他に瓶もあります。
3.Tuborg RÅ
デンマークのビールメーカーとして、カールスベアと2極をなすTuborgツボー(日本ではツボルグと言うそうですが)。
こちらも1873年創立という長い歴史で、様々な種類を販売していますが、ここのところ人気が高いのがこちらのToborg RÅです。
ノンフィルタータイプのピルスナー、しかもオーガニック。製法はツボー初期のものを再現したそうで、苦味とコクがあって、飲みごたえあり。私の好きなビールでもあります。
このビールには裏話があり、2015年の試験販売の際に、あまりの人気で3ヶ月で490万kr売れたとか。通常、ビール業界では試験販売期間が3年あるそうですが、この売り上げでこれ以上試験は必要ないと判断され、その後すぐ市場に出されたそうです。
確かに美味しいです。最近では生で提供するバーも増えてきているので、そちらもぜひチェックを。日本ではあまりノンフィルタータイプは見かけないので、違った味わいが楽しめて、お土産として喜ばれるかもしれませんね。
通常価格は350ml缶で8kr〜。
4.Husbryggeriet Jacobsen
ここからは醸造所の紹介を。まずはカールスベアグループのひとつ、Jacobsenヤコブセンです。
2005年に誕生した醸造所ながら、カールスベアの長い歴史で培われた経験や技術が詰め込まれたビール。伝統の技を生かしながら、新しい製品作りに挑戦する醸造家の情熱を実現させています。
そのため、珍しい製品も見つかります。前述のIPAやアメリカンペールエール、ドイツ風のヴァイスビール、ギネスのような黒ビール、期間限定モノなど、多種多様。
一番最近出たものでは、北欧のベリーの風味をプラスしたピンクのビール、Norsk Jamが個性的ですが、こちらは女性向きかな?
また、主な販売場所はスーパー、価格は少しお高めの400ml瓶で30kr〜。
ちなみに、醸造所はカールスベアのビール博物館に併設されていて、訪問ツアーの最後にはヤコブセンのバーに立ち寄ることができます。様々な銘柄のサーバーが並び、ビール好きならきっとワクワクするでしょう。
5.Nørrebro Bryghus
コペンハーゲン市内Nørrebro地区に醸造所を構える、Nørrebro Bryghus。2003年の設立を若いメーカーで、ミクロブリュワリーではありますが、知名度は抜群。個性的ながら味わい深いビールを作り出し、市販もされるなど、人気の高いメーカー。
ホップの香りが高いものが多く、デンマークらしいビールが味わえます。種類も多く、過去に作り出した銘柄は実に250種類もあるそうです。定番はNewyork LagarやBombay Pale Aleなど。価格は400ml瓶で30krほどとお高めですが…。
実はこの醸造所、以前ご紹介した骨董通りRavnsborggadeにあります。アンティークショップが連なる場所を抜けた、ひっそりとした住宅街の中。併設のバーではビールと食事も楽しめるので、味見がてら、出向いてみるのもいいですね。
Nørrebro Bryghus
Ryesgade 3
2200 København N
6.Mikkeller
さて、最後は今デンマークで一番勢いのあるミクロブリュワリーをご紹介します。
それが、2006年設立のMikkellerミッケラーです。
現在のミクロブリュワリーブームの担い手とも言えるこの醸造所、始まりはビール好きの数学教師が自宅のキッチンで作ったビール、というから面白いです。
初期は小さなバーでの提供のみでしたが、だんだん人気が高まり、今では市内にバーや飲食店を16店舗持ちます。アメリカやヨーロッパなどにも出店しているので、知名度もありますよ。日本でも年に1、2度ほど、渋谷のポップアップバーやイベントを開催するのでご存知の方も多いかもしれませんね。
さて、お土産としてですが、コペンハーゲンのマーケットTorvehallerneにある直営ショップで個性的なビールを手にいれることができますよ。
味もそうですが、デザインも個性的!
おおよそビールとは思えない色使い、イラストのものばかりですが、デザイン重視のデンマークらしさが感じられていいのではないでしょうか。
見ただけでは味がわからないので、店員さんのおすすめをチョイスしてもらったらこんな感じ。
左からIPA、黒ビール、ベリー系だそうです。
しかし、この黒ビールは失敗でした!!もともと黒ビール苦手なのに買っちゃった私ですが、まったりコーヒーのような苦味、甘み。
店員さんに「甘いのはちょっと…」と伝えたのですが?ラベルにMAPLEとかVANILLAって書いてあるのですが?これを強くすすめられたわけで。。
一方、IPAは苦味が少し強く、個性的といえば個性的ですが、なかなか美味しかったです。
こちらのビールは本当に個性が立っていて、値段もかなり高い(350ml缶で40kr!!)ので、万人ウケするわけではないのですが、ビールマニアには面白いアイテムになると思います。
季節限定ビールも面白い
さて、デンマークのビールいかがでしたか?
ここでご紹介したものなんて、ほーーんの一握り。それほどまだまだ面白いもの、美味しいもの、未知のものはたくさんありますが、ひとつの参考になれば幸いです。
また、日本で秋限定ビールなどがあるように、デンマークにも季節ビールは存在しますよ。
これからなら、断然クリスマスビール!スパイシーな味わいが特徴です。一方春はイースタービル。ひよこやウサギのラベルが目印で、ちょっと甘め。それぞれ違いがあって面白いです。
そういったものも今後こちらでご紹介できればと思っていますので、またの機会にお付き合いくださいね!
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