デンマーク人はデニッシュ好き。朝ごはんに、小腹が空いたときのおやつに、誕生日バーティーに、と何かとデニッシュを食べます。
そして、デンマーク旅行にやってくる方は、せっかくならやっぱり本場のデニッシュを食べたい！と思う方、多いかもしれません。
最近はLagkagehusetなどのチェーンパン屋やスーパーのパンコーナーの充実などで、個人のパン屋が減りつつありますが、探せば美味しい個人経営のパン屋は見つかります！
そこで、昔ながらのデニッシュを食べるならまずおすすめしたいのが、Andersen Bakery。
丁寧な仕事で長くデンマーク人に親しまれているデニッシュの数々を提供するお店です。市内からは少し距離が離れていますが、わざわざ訪れる価値はアリです。
今日はそんな本場デニッシュが味わえるベーカリーをご紹介していきましょう。
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コペンハーゲン中央駅からAmager地区へ
実はこのAndersen Bakery、以前はコペンハーゲン中央駅に面するNimbホテルの1階に店舗を構えていました。好立地に加えて、大きめのカフェも併設されていて大盛況だったので、いらっしゃったことのある方も多いかもしれませんね。
そのAndersen Bakeryが2017年の6月、コペンハーゲンの南側にあるAmager地区へ移転し、リニューアルオープンしたのが今の店舗です。
住宅やスーパー、図書館などがある地元感溢れる場所にあり、すでに地元の人に親しまれるベーカリーになっているようです。
アクセスは、コペンハーゲン中央駅から空港方面へバスで10分ほど。黄色×水色のバス、5C（Klaksvisgade下車）か250S（Isafjordsgade下車）が近くを通ります。さらに、それぞれのバス停からは徒歩10分ほどの距離。
また、中央駅周辺にホテルを取られる方も多いかもしれませんが、中央駅周辺からは徒歩でも15分程度なので、朝の散歩コースにはちょうどいいかも？
ちなみに徒歩でもバスでも、上の写真の大きな橋Langebroを渡ります。ちょっと分かりにくいかもですが、左奥に見える青銅色の管理棟が目印。そして写真奥がAmager地区です。
昔ながらのデニッシュが豊富！
さて、こちらの売りはなんと言っても豊富なデニッシュ！
ショーケースに並ぶKanelsnegl（シナモンロール）、Tebirkes（ケシの実デニッシュ）はどこのパン屋でも定番ですが、その他にも最近では巷のパン屋であまり見られなくなったSpandauer（アーモンドクリーム入り）やラズベリーやルバーブのフィリングの入ったものなど、色とりどりです！
中にはミニサイズのお手頃デニッシュもあるので、少しずついろいろ食べたい人にも嬉しいですね。
さらには食事系のパンや、日本のケーキ屋さんに売っているような綺麗なデコレーションケーキやタルトもあって、ショーケースは本当に華やか。ケーキ類は地元の方が誕生日などに買っていくようですよ。
一度、タルトを購入して食べたことがありますが、タルト生地がサクサクで美味しかったのを覚えています。
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午前中の訪問がおすすめ
このときの筆者の訪問時は午前10時前後。
なんとすでにお店に入る前から、バターの香りが外にも広がっていて、食欲が掻き立てられました。店内に入ると、全身を包む香りでデニッシュパラダイス！
しかもちょうど朝のおすすめとして、デニッシュ＋好きなドリンクで40krというお得なセットがあったので、迷わず注文。
中にはイートインコーナーも15席ほどあり、ゆっくりと朝の時間を過ごすことが可能です。この日は平日だったものの、地元客や旅行客などひっきりなしにお客さんが訪れていて、人気店ということを実感させられました。きっと外に広がる香りにつられて来た人もいたはず。
さて、私の注文はこちらのSpandauerとカフェラテ。これで40krは本当にお得です！
そしてさらに何度も言いますが、このSpandauerは最近では販売しているお店が少なくなっている感じがあり、あまり見られません。（スーパーなどではありますが）なので、Andersen Bakeryときたらコレ、みたいな気持ちが私にはあります。
そして気になるお味ですが、言わずもがな、絶品！
午前中で出来立てが食べられたというラッキーもあったのかもしれませんが、まず生地が気持ちいいくらいにサックサク！噛むとホロっと崩れて、そこに香るバターの香りが何とも絶妙！中のフィリングもホームメイドらしく、優しくてコクがあります。あっという間に食べきってしまいました。お財布が許せばもう一個食べたかったくらい。。
また、上の写真は別の日に友人と行ったときのもの。このときはミニデニッシュ3つをそれぞれ食べました。手前から時計回りに、ラズベリーフィリング、ルバーブフィリング、Tebirkes（ケシの実デニッシュ）です。
ただ、朝40krのセットがあることを考えると、午前中の訪問がおすすめです。また、焼きたてが味わえる確率が高いのも午前中。
やっぱり、朝ちょっと早起きして、贅沢デニッシュ朝ごはんというのがいい気がします。
実は日本と関係大あり
こぢんまりとして、お店の雰囲気もスタッフの対応もいいお店、Andersen Bakery。
名前を聞いて、ピンときていた人も多いかと思いますが、実は日本のアンデルセンやマーメイドベーカリーを経営するタカギベーカリーが元になっているんです！
タカギベーカリーの創始者は、デンマークのデニッシュに感動して、日本に初めてデニッシュを持ち込んだ人物だと言われています。そのタカギベーカリーが、この店舗の出店によってデンマークに「里帰り」を果たしたんですね〜。
コペンハーゲンの中でも、かなりのクオリティの高さを誇っていると個人的には思いますし、パンひとつひとつにも丁寧さが感じられます。
なかなか足が遠のきがちな場所ではありますが、定期的に無性に食べたくなる、そんなデニッシュを提供しているお店です。
ちなみに、土日限定で、日本のメロンパンとあんパンを販売しているのもポイント高いです。一部で食パンもある、という噂を耳にしたことがありましたが、こちらはまだ確認取れていません。でもこれ、コペンハーゲン在住者の方々には特に必見ですね！日本のパンが恋しくなったらぜひこちらに足を運んでみてください！
また、ご旅行で来られる方々には、絶品の本場デニッシュを味わえる場所となっていますので、ぜひ観光のコースに組み入れてみてくださいね！
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